海外選手相手でも「スピードに乗れば、勝てる!」トヨタ車体に今季加入の“大型新人”川崎駿[ハンドボール]

2020年7月29日 12時01分

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日本リーグ開幕戦からの出場を目指す川崎駿

日本リーグ開幕戦からの出場を目指す川崎駿

  • 日本リーグ開幕戦からの出場を目指す川崎駿

◇羽ばたけ中部勢

 男子ハンドボールの日本リーグに所属するトヨタ車体に今季加入した大卒ルーキーの川崎駿(22)は持ち前の体格を生かしたプレーで、8月29日開幕予定のリーグ戦出場を目指す。その先にちらつく最優秀新人賞は「絶対に取らなければという気持ちはない。取れたらいいかなぐらい。まずは試合に出ること」と今は足元を見つめてトレーニングに励む。
  練習中の川崎を探すと、新人らしからぬ大きな体がまず目につく。大学の先輩、選手兼監督の門山哲也(36)も「学生のときから体がしっかりしている。日本リーグでもフィジカルは通用する」と後輩の高い身体能力にかける期待は大きい。
 川崎自身も自覚する。「守備の間に体を押し込み、一人で相手2人を引きつけるフィジカルプレーを求められている」
 運動能力は折り紙つきだ。高校時代、U―16日本代表候補合宿に招集されたとき、反復横跳び、垂直跳び、ボール投げなどで測る身体能力テストで1位の成績を残した。
 スポーツ一家に育ち、母佳美さんは中学時代に陸上200メートルで全国の頂点に立っている。同じハンドボールの選手、3つ上の姉彩花さんは中学時代に主将として全国優勝を経験した。
 その姉を追うように、川崎は小学2年から松やにのついたボールをつかむ。当時は周りに女子チームしかなく、男子チームを作ることが競技生活の始まりとなった。親友と同級生や先輩に声をかけて最小限の7人を集め、チームを発足させた。
 順調に競技力を伸ばしたが、本格的な筋トレは大学に入ってからと意外に遅い。「バーベルを持つトレーニングをしたら数値がどんどん上がっていくので、楽しくなった」。当初は80キロが精いっぱいのベンチプレス。2カ月余りで110キロを挙げられるようになり、「先輩に当たり負けしなくなった」と効果を実感。今では150キロを3回挙げるパワーを付けた。
 「スピードに乗れば、勝てる」。U―21世界選手権で海外選手と対等に渡り合い、自信を深める。そんな川崎でも「気合を入れないとけがをする」とチームの門山や渡部仁(30)の攻撃力は脅威だ。フィジカルのさらなる向上を目指すとともに「頭の成長も必要。戦術の理解度を高め、体に染み込ませないと試合に出られない」と話す。
 「川崎は心に秘めるものがあり、周りに共鳴させる力がある」と門山。プレースタイル、ポジションも重なるルーキーを自身の後継者にと青写真を描くのかもしれない。新型コロナウイルス感染拡大で、リーグが予定通り開幕するとは限らない。川崎は「どちらに転んでもプラス」と頭と体をバランスよく使う選手になるべく、時間を有効に使う。
 ▼川崎駿(かわさき・しゅん) 1998(平成10)年3月7日生まれ、福井市出身の22歳。ポジションはフローター(上3枚)。182センチ、95キロ。北陸高―日大、今季からトヨタ車体に加入。U―16、U―19、U―21の各日本代表に選出。週2回ほど通うサウナで心身をととのえる。

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