七尾市長選「パトリア」争点か

2020年7月29日 05時00分 (7月29日 05時04分更新)
市長選出馬の意向を示した茶谷義隆氏=七尾市魚町で

市長選出馬の意向を示した茶谷義隆氏=七尾市魚町で

  • 市長選出馬の意向を示した茶谷義隆氏=七尾市魚町で

◇茶谷氏 新たな活用法提案へ


◇不嶋氏 出馬表明時期再検討


 10月18日告示の七尾市長選(同25日投開票)で、新人で税理士の茶谷(ちゃたに)義隆氏(54)=同市魚町=が出馬意向を固め、選挙戦に向けた動きが本格化した。茶谷氏は、市が改装オープンを目指すJR七尾駅前の複合商業施設パトリアを争点とし新たな活用方法を提案したい考え。3選に向けた態度を明らかにしていない現職の不嶋豊和氏(70)=2期=は沈黙を守るが、パトリア核テナントの有力候補誘致断念で出馬表明時期の再検討を迫られているとみられる。(中川紘希)
 茶谷氏は二十八日、同市魚町の飲食店で集会を開き、関係者に出馬意向を伝え「対立をやめ、ワンチームで地域を創るトップになりたい」と述べた。パトリアについて、フロアごとに特産品免税店、弁護士や行政書士などの相談窓口、イベントやスポーツ用スペースなどの活用策を示し「これは一個人の意見だが皆の意見を集めれば必ず再生できる」と力を込めた。
 国民民主党の近藤和也衆院議員も参加し「(政党でなく)友人として頑張ってほしい」と激励。七尾商工会議所副会頭で董仙会の神野正博理事長も「商議所代表での参加でない。ただ今の市政のままではいけないと考えている」と述べた。
 一方、不嶋氏は同日、庁内執務などをこなした。パトリア核テナント候補としてスーパーを展開する「どんたく」との協議がまとまらず誘致を断念したことに「検討いただいたことに敬意と感謝を申し上げた。至上命題である今年度末リニューアルオープンを目指し、施設改修とテナント誘致を加速させ、各方面に働き掛けをしている」と文書コメントを出した。茶谷氏の出馬意向については秘書人事課を通じ「話す立場にない」とした。
 不嶋氏に近い市議会第一会派「灘会」(七人)の議員は「相手が誰だろうと、市長とやろうということで準備を進めている。本人の出馬の気持ちは変わらない」と説明。ただ、表明時期に関し「八月七日の市議会も候補だったが、どんたくの件で難しくなった。新しいタイミングが見つかり次第では」と明かした。
 市長選は前回、不嶋氏が無投票再選。しかしパトリアを含む駅前再生など市政運営を巡り経済界などの不満が高まり、昨春の県議選対応などで対決姿勢を鮮明にする和田内幸三県議も公然と批判。和田内氏と、市議会第二会派「新政会」(四人)も茶谷氏を支持する方針。

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