コウノトリ、野生復帰に光 越前市で自然繁殖のひな巣立ち

2020年7月29日 05時00分 (7月29日 05時00分更新) 会員限定
巣立った後、田んぼに集まるコウノトリ=越前市安養寺町で(堀川恭司さん提供)

巣立った後、田んぼに集まるコウノトリ=越前市安養寺町で(堀川恭司さん提供)

  • 巣立った後、田んぼに集まるコウノトリ=越前市安養寺町で(堀川恭司さん提供)
 越前市で六月下旬から七月上旬にかけ、国の特別天然記念物コウノトリの自然繁殖によるひな四羽が相次いで巣立った。坂井市で昨年、四羽が巣立ったのに続く朗報。コウノトリの野生復帰を目指す官民挙げての取り組みが、実を結んでいる。
 コウノトリは一九六四〜六七年に県の鳥に指定され、七〇年には越前市にくちばしの折れたコウノトリが飛来して保護活動が展開された。しかし、全国各地で乱獲や農薬の普及により生息場所が失われて減少し、七一年に野生のコウノトリは絶滅した。
 県はコウノトリを自然再生のシンボルと位置付け、飼育したコウノトリを野生に返す取り組みを二〇一一年から始めた。越前市は「コウノトリが舞う里づくり」を掲げ、地元の農業者グループ「水辺と生き物を守る農家と市民の会」は、化学肥料に頼らないコメ作りやビオトープ設置でえさ場に適した環境を整えてきた。
 長年の取り組みの末、市内の人工巣塔で昨年、県内で五十五年ぶりの自然繁殖となるひな三羽が誕生。しかし、ひなはいずれも死に、巣立ちには至らなかった。今年はコウノトリの産卵後、昨年よりも広範囲で一般車両の立ち入りを制限するなどストレスを減らすよう工夫。同じ人工巣塔で...

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