<タイムカプセル> 豊橋技術科学大学長・寺嶋一彦さん(68)

2020年7月29日 05時00分 (7月29日 05時00分更新)
寺嶋一彦さん

寺嶋一彦さん

  • 寺嶋一彦さん
 京都市で生まれました。子ども時代、友達との外遊びと同じくらい夢中になったのがロボット漫画でした。鉄腕アトム、スーパージェッターに鉄人28号。振り返れば、ロボット研究に没頭した原点はこの幼少期にあったと思います。
 地元の京都工芸繊維大に進学。3年の時に人生の進路を決める講義がありました。システム制御工学。数式でロケットの軌道やロボットの動きを予測し、心理、経営学と幅広く応用できる。「求めていた学問だ」と直感し、関連の本をむさぼるように読みました。
 講義を担当していた確率制御の権威、故砂原善文先生の生き方にも感動しました。国際学会へと出席するために世界中を飛び回る姿は、研究に取り組む意欲につながりました。
 博士課程を含めて京都での10年は、システム制御の理論設計に専念しました。研究に打ち込む一方で、理論は実社会で応用して初めて血が通うとも感じていました。
 応用研究がしたいと思っていた最中、愛知県の豊橋技術科学大から誘われ、助手に。以来約40年間、全方向移動ビークルやロボットアーム、病院や介護施設での夜間の見守りなどを担うロボットの開発を手掛けてきました。
 4月に学長に就任しました。研究の最前線からは退きました。今は「豊橋技科大を実用化に向けた研究で、世界トップクラスの大学にすること」という新しい目標に向かっています。 (聞き手・酒井博章)

てらしま・かずひこ 1952年生まれ。京都大大学院で工学博士号を取得。副学長を経て、4月に学長に就任した。愛知県豊橋市在住。


関連キーワード

PR情報

学ぶの最新ニュース

記事一覧