<by 学生スタッフ> オンライン面接、企業で差

2020年7月29日 05時00分 (7月29日 05時00分更新)
今春に就活に臨んだ学生の話を聞く学生スタッフの古川さん(左)と平野さん(中)=中日新聞社で

今春に就活に臨んだ学生の話を聞く学生スタッフの古川さん(左)と平野さん(中)=中日新聞社で

  • 今春に就活に臨んだ学生の話を聞く学生スタッフの古川さん(左)と平野さん(中)=中日新聞社で
 七月に入って大学三年を対象としたインターンシップ(就業体験)が本格化し、二〇二二年卒業の学生の就職活動が熱を帯び始めた。「新型コロナウイルスの影響は」「インターンはやらなきゃだめ?」−。今年、就活を経験した四年生を囲む座談会を開き、疑問をぶつけた。(上智大四年・平野朝陽、中部大三年・古川穂高)
 座談会は七月上旬に開き、四人の四年生が参加。就活を控えた学生からの質問は、新型コロナウイルスの影響に集中した。
 感染拡大で注目度が高まったオンライン面接。どの企業も取り入れているかと思いきや、どう活用するかは企業で異なるという。人材派遣会社に内定した女子学生によると、五回の面接全てがオンラインだった企業もあれば、「最終は対面で」と東京に来るよう求められたケースも。製造業など四社から内定を得た男子学生は「面接は対面ばかりだった」と振り返る。
 ビデオ会議アプリの接続や音声を事前に確認するのは基本中の基本だが、気をつけたいのは自宅が会場になることから生じる気の緩みだ。
 ソフトウエア開発業界を志して、就活を続けている四年の男子学生は「いつもの癖で、自室の椅子を左右に回転させながら答え、落ち着きのない印象を与えてしまった」と失敗談を披露。「自宅なので油断してしまった」と事前に環境を見直す大切さを訴えた。
 ドラッグストアに内定した女子学生も「ピアスを外し忘れた」。上半身だけスーツに着替え、下半身はスエットのまま面接に臨んだ友人もいるが「面接官にばれていると思う」と身だしなみを整えるのを怠らないよう呼び掛ける。
 コロナ禍が及ぼす影響は見通しづらい。「内定は取れる。心配しすぎないで」と話す人がいる一方、別の学生によると、不動産業や旅行業では「当面の選考スケジュールは不明」と連絡を受けて以降、三〜四カ月も音沙汰がない企業もある。
 三年生を対象とするインターンは、早期選考に活用する企業が少なくない。「どこかに参加しないと」と不安が漏れるが、四年生は「参加が目的化しては意味がない」と声をそろえる。インターンをせずに内定を得た学生や参加した企業は全て落ちたという就活生がいるからだ。
 ただ、「興味のない業界でインターンをして、関心の幅を広げるのも一つ」との助言も。働いている人や会社の雰囲気が分かるなどのメリットも、やはり大きい。
 「複数の社員に入社の動機を尋ねた時、皆が取って付けたように同じ回答をする企業は信用できない。独自の経験を具体的に語ってくれる社員が多い企業ほど魅力的」。四年生の話に「なるほど」と相づちを打つ学生たち。経験を具体的に語れるかは、就活生にも問われることになる。

取材を終えて

 文系の学部なのに製造業の技術職として内定を得た4年生がいた。文系なら営業や事務職に就くのが普通だと思っていたが、自分で選択の幅を狭めていたかもしれない。大学で学んでいる分野にとらわれすぎず、多くの職種を見ていきたい。
 (中部大三年・古川穂高)
 インターンシップや課外活動など、本当に必要なのか理解できていないのに「何かやらなければ」と焦っていた。短大から四年制に編入した私は5年間通うため、就活は来年。「インターンは知見を広め、今後を考える参考」との助言に納得した。
 (上智大四年・平野朝陽)

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