どんたくとの交渉断念 七尾市 賃料など合意できず

2020年7月28日 05時00分 (7月28日 05時03分更新)
核テナントとして期待されたどんたくとの出店交渉がまとまらなかったパトリア(外装工事中)=七尾市御祓町で

核テナントとして期待されたどんたくとの出店交渉がまとまらなかったパトリア(外装工事中)=七尾市御祓町で

  • 核テナントとして期待されたどんたくとの出店交渉がまとまらなかったパトリア(外装工事中)=七尾市御祓町で
  • 核テナントとしてスーパーなどの入店を想定したパトリアの1階部分=七尾市御祓町で

パトリア核テナント候補


 七尾市が、本年度内の全館リニューアルオープンを目指すJR七尾駅前の複合商業施設パトリアについて、核テナントの有力候補だった同市作事町のスーパー「どんたく」との交渉を断念したことが市への取材で分かった。賃料や使用面積などの出店条件で合意できなかった。誘致活動の先行きを不安視する声も出ている中、市担当者は「戦略などは変えず、引き続き注力したい」と話した。(中川紘希)
 市によると、パトリア周辺に複数店舗を構えるどんたくは、交渉を続ける中で、出店した場合、年間で二千万円の赤字が出る試算を明らかにした。市は、一階の核テナント用と想定する全ての部分の使用を求めていたが、どんたく側は一階の半分程度の面積を使いたいとして話し合いを続けていた。市側は条件改善のため賃料の減額も提案したものの、折り合いが付かず、二十二日に市側から交渉中止を提案し、了承された。
 誘致を巡っては、不嶋豊和市長が市議会定例会六月会議で、「一階のテナントを確定させて、使用面積を話し合った上で七月中に内部改修の発注をする」と答弁。その直後の取材に市担当者は「誘致は工事と同時進行で進んでいるので、七月までに誘致を決定できると言い切れない」と明言を避けていた。
 衣料品販売などを想定する二階のテナントについても入居者は未定で、個別の交渉に入っていないという。だが市担当者は二十七日、「改修工事も進め、年度内の全館再開を目指すことに変わりはない」と説明した。
 こうした動きに、市内の経済関係者は「キーテナントが入らないとなると、開業自体ができるのか。企業を引きつけるような建物のコンセプトがないと出店も難しいのでは」と懸念を募らせた。
 パトリアは現在外装の改修工事中で、八月六日には内装工事の入札を行う。内装の完成予定日は来年二月五日。

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