魚津の海の民話 アニメ化へ 「錨の溝」日本財団の事業に選定 北陸3県で初

2020年7月28日 05時00分 (7月28日 16時21分更新)
沼田心之介さん(左から2人目)から認定証を受けた村椿晃市長(同3人目)=魚津市役所で

沼田心之介さん(左から2人目)から認定証を受けた村椿晃市長(同3人目)=魚津市役所で

  • 沼田心之介さん(左から2人目)から認定証を受けた村椿晃市長(同3人目)=魚津市役所で
  • 錨の溝跡を示す石柱と民話を伝える看板=魚津市経田西町で
 日本財団が「海と日本プロジェクト」の一環として進める海にまつわる民話のアニメ化事業に、魚津市経田地区の民話「錨(いかり)の溝(どぶ)」が選ばれ、民話を守ってきたエリア「海ノ民話のまち」に同市が認定された。5分程度のアニメが年内に制作され、年明け早々にも公開される。認定は北陸3県で初めて。(松本芳孝)
 海の民話をアニメ化する「海ノ民話のまちプロジェクト」は子どもたちに海を語り継ぎ、誇りを持って後世に伝えようと二〇一八年度に始まった。一九年度までに全国各地の十の民話がアニメ化されている。二〇年度は「錨の溝」の他、六民話が選定された。
 錨の溝は「嵐」と「婚礼」の二部で構成されている。「嵐」は、船乗りたちがいじめていた角がある海蛇が港の主の竜の子どもで、怒った竜が船を沈めて港は砂で埋まり、寂れたという話。「婚礼」は、武士に姿を変えた竜が婚礼の道具を地元の金持ちから借りた。返却されたおわんに付いていた米粒を捨てたところ、竜が金持ちの家の没落を予言したという筋。現在、同市経田西町に「錨の溝跡」の石柱と民話を伝える看板がある。
 二十七日、市役所であった認定証伝達式には、認定委員長で「日本昔ばなし」を手掛けたアニメ監督・プロデューサー沼田心之介さんが訪れ、村椿晃市長に認定証を渡した。沼田さんは「蜃気楼(しんきろう)や紅ズワイガニなど、魚津の名物をアニメに採り入れたい」と語った。伝達式後、沼田さんらは錨の溝跡などを見て回った。

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