クラスター発生の浜松市 療養用ホテルない

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 05時03分更新)
 繁華街のラウンジとマジックバーの二店舗で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、二十二日から二十六日までの五日間に六十四人の感染者が公表された浜松市。感染者は市内医療機関への入院だけでなく、経過観察のため療養用ホテルで過ごす人も少なくない。だがホテルは県の所轄といい、現時点で静岡市内の一カ所しかなく、感染した浜松市民も利用せざるを得ない状況。鈴木康友市長は二十六日、市独自に準備できないもどかしさを明かした。 (渡辺真由子)
 浜松市では二十五日までに、市内の医療機関に二十四人が入院した。静岡市のホテルでは十人が療養している。ホテルもしくは医療機関への搬送を待っている自宅待機は十人。浜松市によると、ホテルで受け入れるのは基本的に無症状の感染者で、九十人まで受け入れ可能。市健康医療課は、二十六日に感染確認を発表した二十一人について、症状によって搬送先が変動するため、医療機関やホテルへの搬送人数を把握できていないとした。
 市は感染拡大に備え、四月に市医療調整会議を設置。市感染症指定医療機関と、それ以外の市内医療機関で感染状況に応じて病床を確保しており、二十五日現在、計二十五床を確保。入院や搬送については、市内の急性期病院の医師らで構成する専門家チームが中心となり、調整を行っている。同日までに二十四人が入院したが、病床数増加に対応できるという。二十六日の臨時会見で鈴木市長は「スピーディーに増やしていく体制が組まれている」と強調した。
 一方、療養用ホテルは県が進めてきた事業で、現時点では静岡市の一カ所のみで、県西部には用意されていない。
 県新型コロナウイルス感染症対策本部によると、県西部でも施設の視察などは実施したが、具体的な感染者の受け入れ可能時期などは決まっていない。
 県の対応について、鈴木市長は「県中東部は感染が増えていたが、西部は抑えられていたので、まさかこのような状況になるとは思っていなかったのでは」と推し量りつつ、今後の早急な対応を期待した。

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