「生きづらさ、矛先は弱者に」 相模原殺傷、障害児の父が裁判傍聴

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 05時01分更新) 会員限定
自宅で長男の荘真君(下)を抱く土屋義生さん=横浜市戸塚区で

自宅で長男の荘真君(下)を抱く土屋義生さん=横浜市戸塚区で

  • 自宅で長男の荘真君(下)を抱く土屋義生さん=横浜市戸塚区で
 「津久井やまゆり園」の事件から四年となった今も、事件は終わっていないと感じている人々がいる。重い障害のある長男土屋荘真(そうま)君(6つ)の父親の義生(よしお)さん(40)=横浜市戸塚区=もその一人だ。植松聖死刑囚の裁判員裁判を傍聴し「金を稼げるなど、生産性で優劣を決める社会が変わらなければ、生きづらさを抱える人の鬱憤(うっぷん)の矛先が、障害者のような立場の弱い人に向くことは再び起こり得る」と危機感を抱く。
 荘真君は生後二週間で髄膜炎を発症し、脳に重い障害を負った。気管切開した首には人工呼吸器がつながれている。歩くことも、話すことも、自力で呼吸することもできない。
 事件が起きたのは荘真君が二歳の時。「障害者は不幸しか作らない」という植松死刑囚の考え方もショックだったが、いつも自分たちを支えてくれる側だった福祉施設の職員が起こしたという事実がつらかった。
 家族にとって荘真君は不幸どころか安らぎを与えてくれる存在だ。でも、多くの公的支援を受けていることに義生さんは負い目を感じていた。「社会の中で息子の生きる意味は何だろうか」。答えを探ろう...

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