何より怖い「自分が第1号」 高山、亀山…感染ゼロ市町村

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 12時25分更新) 会員限定
 新型コロナウイルスの感染拡大が全国で進む中、いまだに感染者が出ていない市町村がある。感染者が多い自治体の住民は、うらやましく思うかもしれないが、感染者ゼロの自治体にも苦悩や不安はある。「自分が陽性者第一号になったら、周囲にどう思われるか」と心配し、遠隔地に住む子らに「帰省しないでくれ」と頼む人もいる。
 岐阜県は、愛知県と生活圏が重なる美濃地方に感染者が集中。飛騨地方はまだ一人もいない。
 飛騨の中心都市で中部地方屈指の観光地・高山市。名所の「古い町並み」にある土産物店「みしま」の男性店主(69)は「感染そのものより、第一号になることのほうが怖い」と口にする。遠出を避け、東京都で暮らす息子には「今は高山に帰ってくるのをやめてほしい」と伝えている。
 高山陣屋前朝市の樋口義孝組合長(61)は、全国で感染者が再び増え始めているのが気掛かりだ。「四連休やGo To トラベルで観光客は増えてきたが、県外から来たと聞くと少し心配してしまう。でも、お客さんが来てくれないと困ってしまう」と複雑な心境をのぞかせた。
 三重県中北部の亀山市も感染者がいない。まちづくり協議会...

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