勧進帳 リアルに体感 小松・ものがたり館 リニューアル

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 10時05分更新)
勧進帳のあらすじや登場人物紹介パネルを紹介する葛西聖司さん=小松市安宅町で

勧進帳のあらすじや登場人物紹介パネルを紹介する葛西聖司さん=小松市安宅町で

  • 勧進帳のあらすじや登場人物紹介パネルを紹介する葛西聖司さん=小松市安宅町で
  • ARを活用した衣装と隈取りを体験する来館者=小松市安宅町で

拡張現実で隈取り、演目解説映像も


 小松市の安宅の関が舞台の歌舞伎「勧進帳」を紹介する同市安宅町の「勧進帳ものがたり館」が26日、リニューアルオープンした。演目の解説映像が見られる大型シアター、衣装や隈(くま)取り体験ができるAR(拡張現実)などが導入され、子どもや外国人観光客も楽しめるように工夫されている。(長屋文太)
 勧進帳は、源頼朝の弟の源義経が、富樫左衛門が守る安宅の関で、家来の武蔵坊弁慶と命懸けで関を通ろうとするストーリー。大型パネルで、義経の逃避行の道中を紹介し、三人の登場人物の相関図もある。
 大型シアターでは、十二代目市川團(だん)十郎さんが弁慶を、市川海老蔵さんが富樫を演じた二〇一一年の大歌舞伎のダイジェスト映像を放映。古典芸能解説者、葛西聖司さんが見えや舞、長唄などの見どころを分かりやすく解説している。
 AR体験コーナーは、スクリーンの前に立つと、参加者の歌舞伎衣装姿や隈取りの顔が映し出され、見えのうまさを採点するゲームが体験できる。歌舞伎の代表作紹介やキャラクター診断のパネルなどもある。
 同館は市営で平屋約二百平方メートル。昨年十一月から改修を進めていた。隣接する売店やカフェが入る建物との渡り廊下も新たに造り、雨の日でもぬれずに行き来できるようにした。渡り廊下も含めた改修費は一億三千八百万円。
 廊下には、安宅が北前船の寄港地として栄えた歴史をしのび、住民が北前船を模して造った曳船(ひきぶね)を展示している。北前船の歴史を紹介するパネルも用意した。
 この日は、展示を監修した葛西さんが同館を訪れ、「数カ月ごとに展示を変える。まずは地元の人に何回も来てもらい、全国の方も呼び込める施設にしたい」と話した。市は、北陸新幹線が小松に開通する二三年をめどに、同館一帯の公園整備を進める。
 水曜休館。入館料は大人が三百円、高校生以下が百五十円。

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