1円から売ります。 南砺市 旧利賀村の漫画館と書道美術館

2020年7月27日 05時00分 (7月27日 10時00分更新)
最低価格1円で売りに出されている富永一朗とが漫画館(左)と関根薫園書道美術館=南砺市利賀村で

最低価格1円で売りに出されている富永一朗とが漫画館(左)と関根薫園書道美術館=南砺市利賀村で

  • 最低価格1円で売りに出されている富永一朗とが漫画館(左)と関根薫園書道美術館=南砺市利賀村で

10年前に休館


 南砺市は、使っていない富永一朗とが漫画館と隣接の関根薫園(くんえん)書道美術館(利賀村)を、最低価格一円で売り出している。管理費のかかる施設を手放す公共施設再編の一環で、一円の設定は解体すれば資産価値を上回る費用がかかるため。
 市によると、両施設は二十余年前に旧利賀村が地域の特色を出すために整備した観光エリアにあり、ともに木造二階建てで、計延べ三百十平方メートル。漫画館は講演で来村した漫画家の富永一朗氏が文化芸術に取り組む村を応援したいとの意向を示したことから、空き家を改修して開館した。美術館は村ゆかりの政治家らが書家の関根薫園氏に書を教わっていた縁で建てた。南砺市に合併後、地元団体が指定管理者として管理していたが、階段を上らないと行けないため来館者が増えず、約十年前に休館した。
 漫画館は耐用年数を超え、美術館の耐用年数はあと数年。いずれも購入後七年間は用途が展示室に限られるなど難点があるが、利賀市民センターなど利賀地域の主要施設に近い利点もある。担当者は「購入者に地域の活性化や雇用につながる使い方をしてもらえれば売却益とは別の好影響がある」と期待する。
 市がこれまでに一円で買い手を募り、売却先を決めたのは井口水防倉庫(井口)や利賀そばの郷(利賀村坂上)など十四棟。公共施設としては不要な施設が資材置き場や飲食店などとして有効活用されている。 (松村裕子)

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