ダルビッシュ4回3失点黒星スタート サイ・ヤングには残り11試合平均自責1.40に
2020年7月26日 15時10分
カブスのダルビッシュ有投手(33)は25日、ブルワーズとの開幕第2戦で今季初先発した。4イニングを6安打3失点、73球で5奪三振、無四球の黒星スタートとなった。
新型コロナウイルスの影響で、今季は従来の162試合ではなく60試合の超短期決戦だ。開幕前、ダルビッシュが日本投手で史上初のサイ・ヤング賞を獲得すると予想した米スポーツサイトのジ・アスレチックは「カブスにとって60試合のシーズンの大きな懸念は、落ち着く時間がないことだ。ダルビッシュにとっても、制球を調整する『シーズン前半の3カ月』は存在しない。この日は4イニングで73球も要した」と報じた。
というのも、昨季のダルビッシュは前半戦(18試合)防御率5・01だったが、後半戦(13試合)は制球が劇的に改善され、防御率2・76だった。
地元ラジオ局WSCR(電子版)も「ダルビッシュの投球内容が凡庸だったからといって警報を鳴らすような状況ではないが、今季の先発投手は力を証明するチャンスが12試合しかない。つまり、大きなチャンスが台無しになったということだ」と悲観的に報じた。
ダルビッシュのメジャー通算8年間の投球回数は、1試合平均6イニング。今季はナ・リーグも指名打者制が導入されるが、過去5年間のサイ・ヤング賞投手10人の両リーグ平均は防御率2.37。この数字に到達するには、残り11試合で6イニングずつを投げると仮定し、1試合の平均自責を1.40に抑えなければならない計算だ。
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