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競泳・池江璃花子の東京五輪1年前メッセージ全文「この場所で希望の炎が輝いていてほしい」

2020年7月23日 20時25分

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池江璃花子

池江璃花子

 〈池江璃花子のメッセージ〉
 今日は、一人のアスリートとして
 そして一人の人間として少しお話させてください。
 本当なら、明日の今頃この国立競技場ではTOKYO2020の開会式が華やかに行われているはずでした。私も、この大会に出るのが夢でした。オリンピックやパラリンピックはアスリートにとって、特別なものです。その大きな目標が目の前から、突然消えてしまったことは、アスリート達にとって、言葉にできないほどの喪失感だったと思います。
 私も、白血病という大きな病気をしたから、よく分かります。思っていた未来が、一夜にして、別世界のように変わる。それは、とてもキツい経験でした。
 そんな中でも、救いになったのはお医者さん、看護師さんなど、たくさんの医療従事者の方に、支えていただいたことです。身近で見ていていかに大変なお仕事をされているのか、実感しました。しかも今は、コロナという新たな敵とも戦っている。本当に感謝しかありません。ありがとうございます。
 2020年という、特別な年を経験したことでスポーツが、決してアスリートだけでできるものではない、ということを学びました。さまざまな人の支えの上に、スポーツは存在する。本当に、そう思います。
 今から、1年後。オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなにすてきだろうと思います。今は、一喜一憂することも多い毎日ですが一日でも早く、平和な日常が戻ってきて欲しいと、心から願っています。
 スポーツは、人に勇気や、絆をくれるものだと思います。私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。今だって、そうです。練習でみんなに追いつけない。悔しい。そういう思いも含めて、前に進む力になっています。
 TOKYO2020。今日、ここから始まる1年を単なる1年の延期ではなく、「プラス1」と考える。それはとても、未来志向で前向きな考え方だと思いました。もちろん、世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。
 希望が、遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても、前を向いて頑張れる。私の場合、もう一度プールに戻りたい。その一心でつらい治療を乗り越えることができました。世界中のアスリートと、そのアスリートから勇気をもらっているすべての人のために。1年後の今日、この場所で希望の炎が、輝いていて欲しいと思います。
 競泳選手 池江璃花子

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