混乱のGoTo、首相説明なく 記者会見も国会出席もなし
2020年7月22日 05時00分 (7月22日 05時01分更新)
政府の観光支援事業「Go To トラベル」の方針変更や新型コロナウイルス感染症への対策を巡り、安倍晋三首相が説明を十分に尽くさない状況が続いている。政策転換の大きな節目があっても首相記者会見は一カ月以上開かれない。通常国会が六月十七日に閉幕した後、野党の閉会中審査への出席要求にも応じていない。野党だけでなく与党からも、首相に積極的な発信を求める声が出ている。 (妹尾聡太、大野暢子)
■夏休み
首相は二十一日の自民党役員会で「Go To」に関して「夏休みシーズンの観光客の足が遠のくことは、観光産業にとって死活問題になりかねない。予定通り実施することとした上で、やむを得ず東京発着の旅行は対象から除外とした」と話した。
この日、首相が「Go To」について公の場で語ったのは役員会だけ。東京を対象外とした科学的な根拠や一転してキャンセル料を補償することになった経緯などを首相が直接、国民に説明しないまま、事業が始まる。
■矢面
六月十八日の記者会見以降、新型コロナの感染拡大への対応や政府の重要政策について、首相が発信する機会は極めて少ない。七月十四日には、官邸を出る際に「Go To」について記...
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