「記録」ではなく「記憶」に残るシーズン、さあ開幕!!【AKI猪瀬コラム】
2020年7月22日 00時12分
今週の大リーグ開幕を控え、ツインズの前田、レッズの秋山両選手とリモート対談をしたり、元大リーガーの川崎宗則さん、高橋尚成さん、岩村明憲さん、岡島秀樹さんらと「究極の短期決戦」になる今季を占ったりと、私の仕事も開幕モードに突入してきました。
二刀流完全復活の期待がかかるエンゼルスの大谷について川崎さんは「手術明けの大谷選手にとって、60試合のショートシーズンは、大きなアドバンテージになる。162試合だと、疲れがたまってくる中盤以降に故障再発の心配を無意識のうちにしてしまい、パフォーマンスが低下してしまう可能性があるが、短いならば、故障再発のリスクを考える必要がないので、最高の状態でシーズンを消化できるはず」。他の皆さんも、大谷選手の完全復活に太鼓判を押していました。
もちろん、いいことばかりではありません。60試合制のために止まってしまう連続記録が数多くあります。例えば、ナショナルズのシャーザー投手の8年連続200奪三振。今季は、トム・シーバーが持つメジャー記録の9年連続に並ぶことが確実視されていました。
一方、メッツのアロンソ選手の本塁打記録は、記録更新の可能性を秘めています。昨季は53本塁打。史上初となるはずだったデビュー1年目から2年連続50本塁打こそ不可能ですが、デビュー2年の通算本塁打記録の75本塁打なら、達成するかもしれません。もし今季23本以上打てば、伝説の選手、元ヤンキースのジョー・ディマジオが1936~37年に残した記録を更新します。さまざまな制約がある中で、いよいよ「記録」ではなく、「記憶」に残るシーズンが始まります。(大リーグ・アナリスト)
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