ドライブインライブ 浜松で実証実験

2020年7月22日 05時00分 (7月22日 12時09分更新)
車に囲まれながら歌う石川秀明さん(中)=浜松市浜北区の鈴三材木店で

車に囲まれながら歌う石川秀明さん(中)=浜松市浜北区の鈴三材木店で

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 車に乗ったまま音楽ライブを楽しむ「ドライブインライブ」の実証実験が、浜松市浜北区の鈴三材木店駐車場であった。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない中、新たなエンターテインメントの場を創出しようと、グラフィックデザイン会社「キーウエストクリエイティブ」(同市中区)が企画。九月ごろに本番のライブ開催を目指している。 (坂本圭佑)
 コロナ禍では、ライブハウスなどでのイベントが三密(密閉・密集・密接)の状態になりかねず、アーティストらは自粛や休業を余儀なくされている。同社はアーティストらに新たな活躍の場を提供し、多くの人へ音楽に親しんでもらえるように計画してきた。
 国内外で既に「ドライブイン」で、映画や音楽を鑑賞する機会は広まってきているが、同社はどこでも開催できるコンパクト性を重視する。企画した同社の松下克己さん(53)は「大きなイベントでは一過性にすぎない。将来も継続できる形にしたかった」と明かす。
 実証実験では、駐車場の中央に舞台を組み、十九台の車が周りに停車。浜松市で活動する朱音さん、石川秀明さんら三人が出演し、観客は演奏や歌をFMラジオを通じてカーステレオで聴いた。曲が終わると、観客は車のライトをパッシングさせて「歓声」を送った。
 出演したシンガー・ソングライターのトリイリカさんは「新鮮だった。コロナでライブの機会はかなり減っており、新しい環境で歌を披露できるのは魅力的だ」と振り返った。最後まで見守った会社員村田昌樹さん(56)=同市南区=は「まるでVIP席で歌を聴いているようだった。新しい挑戦を素直に応援したい」と笑顔で話した。
 同社は九月ごろ、有料でドライブインライブを開催する予定。今後は飲食や観光など地元産業とのコラボも検討し、地域の活性化につなげたいとしている。松下さんは「音楽だけでなく、あらゆるエンターテインメントがこの形で実現できる。新型コロナの厳しい環境の中、新しい可能性を模索し続けたい」と意気込んでいる。

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