県産二番茶も生産量最低に 最安値更新見込み

2020年7月21日 05時00分 (7月21日 05時01分更新)
 今年の県産二番茶の取引がほぼ終了した。生産量は生産期別データがある一九五三年以降で最低と推計された二〇一九年の七千六百十六トンより、さらに二〜三割減となりそう。一キロ当たりの平均単価も、平成以降の最安値だった一九年の六百九円より、一割〜一割五分安の見込み。生産量は、一番茶に続いて過去最低を更新する見通しだ。
 二番茶は一番茶の後に伸びた葉を六〜七月に製茶する。単価は近年、ペットボトル入り飲料の原料向け需要に左右される。
 JA静岡経済連は生産前、一九年に続いて、在庫過多による採算割れの恐れを指摘。生産を断念する農家が目立ち、引き合いは弱かった。少雨と病害虫の多発も響いた。
 新型コロナウイルス感染拡大は単価安を助長。東京五輪・パラリンピックの延期もあり、来日外国人を見越した需要は減少した。外出自粛の影響で自動販売機の飲料販売も落ち込んだ。
 一番茶は今年、生産量が推計で前年比14%減、平均単価は6%安にとどまった。生産量の確定値は農林水産省が八月に公表する。
 牧之原市の大型茶工場「さかぐち」の関友明代表理事(62)は「売り上げが激減し、これまでの経営の仕組みでは同じ金額の生葉代が組合員に支払えない。稼働率を上げるため、工場の再編が検討されるのではないか」と話した。 (松本利幸)

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