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中日選手がしおれて見える一方…43歳で“昼2軍戦・夜1軍戦”志願 がむしゃらな阪神・福留は貪欲に戦う

2020年7月20日 11時01分

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8回裏1死二塁、福留が中前適時打を放つ=19日、甲子園で

8回裏1死二塁、福留が中前適時打を放つ=19日、甲子園で

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇19日 阪神11-3中日(甲子園)
 積み上げた実績がどれほど高くても、野球を職業とした人間なら戦わなくてはいけない。2日前、球界最年長の福留は「親子ゲーム」に挑んでいた。昼間の2軍戦と夜の1軍戦を掛け持ちすることを、野球界ではこう呼ぶ。43歳が命じられるはずがない。志願。出番が減れば自分で探す。実戦勘が鈍りそうなら自分で磨く。まさに「親子」ほど年の離れた若者と同じ試合に出ることは、彼にとって生き抜くための手段だった。
 「2軍で戦って、1軍で戦って…。実はもうひとつの何かとも戦っている。それが一番の戦いじゃないでしょうか」
 福留を知る中日関係者が、しみじみと言った。「何か」を僕なりに考えた。年齢、肉体の衰え、世代交代を進めようとする周囲の空気…。戦うなら勝たねばならない。勝つには実績にあぐらをかいていてはいけない。鳴尾浜に立った43歳に、6月26日以来の先発チャンスは与えられた。
 3安打、4打点。3回には「当たらないでしょ」と笑っていた梅津の150キロを、左中間に打ち返した。通算396二塁打。1905安打、976四球と区切りがめじろ押しだが、彼は「二塁打が一番誇らしい」と言った。
 「一番自分らしいヒットが二塁打だと思っているから。初ヒットもそうですし。二塁打に角度がつけばホームラン。でも、角度がつくかどうかは、そんなに重要なことじゃない。外野の間を破るのもいいけど、センター前、レフト前に落ちたのを、外野手がノーミスなのにねらう。そんな二塁打が出ていたころがうれしかったな」
 近くにはいけないが、彼が今もがむしゃらで、貪欲に戦っていることは伝わった。中日の選手が戦っていないとは言わないが、しおれては見える。ちなみに新人ウオッチャーの彼の目には、石川昂は「上品にやろうとし過ぎて練習より小さく見えた」と映っていた。ああ、悔しい! 阪神は2勝10敗からはい上がった。阪神にできることは中日にもできる。ひるむな。戦え。そして勝て!
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