三国から竜宮城へ帰る!? アオウミガメ放流

2020年7月20日 05時00分 (7月20日 09時31分更新)
砂浜に放たれ、一目散に海に向かうアオウミガメ=坂井市三国町の浜地海岸で(山田陽撮影)

砂浜に放たれ、一目散に海に向かうアオウミガメ=坂井市三国町の浜地海岸で(山田陽撮影)

  • 砂浜に放たれ、一目散に海に向かうアオウミガメ=坂井市三国町の浜地海岸で(山田陽撮影)

 坂井市三国町の越前松島水族館は十七日、県内で見つかり保護してきたアオウミガメ四匹を町内の浜地海岸で放流した。同館が保護したウミガメを放すのは六年ぶりで、四匹は飼育員や来館客たちに見送られて、海の波間に消えていった。
 四匹は二〇一八(平成三十)年一月に敦賀市、同年十一月に高浜町(二匹)、一九年十二月に若狭町の定置網にかかっているのをそれぞれ漁業者に発見された。冬期の低水温のため、いずれも衰弱していたので、水族館で引き取り飼育してきた。
 敦賀市で見つかった個体の甲羅の長さが三〇センチから四三センチに、体重が四キロから一四キロになるなど、四匹は順調に大きくなった。一番大きな個体は甲羅四九・五センチ、体重一七・八キロにまでなった。アオウミガメの成体は甲羅が一メートル、体重一〇〇キロになるといい、同館の展示課魚類係の笹井清二さん(48)は「どういうルートを通って福井の海に来たかは分からないが、四匹は四、五歳くらいでは」と話していた。
 水族館では、海水温が上がっており、四匹は自力で餌を取れるまでに体力が回復していると判断。個体を識別するための標識を後ろ足に付けた上で海に放した。一家五人で訪れウミガメを見送った三重県鈴鹿市の田口新大ちゃん(5つ)は「初めて見たけどかっこ良かった。竜宮城に行くと思う」と話していた。 (松田士郎)

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