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ロシア移籍のFC東京・橋本 武者修行から日本代表に上り詰めた精神で「ロストフの奇跡を起こす!」

2020年7月19日 22時48分

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浦和戦後の壮行会で石川クラブコミュニケーター(右)から花束を贈られる橋本

浦和戦後の壮行会で石川クラブコミュニケーター(右)から花束を贈られる橋本

 Jリーグ1部(J1)FC東京からロシア・プレミア(1部)リーグのロストフに移籍する、日本代表MF橋本拳人(26)が19日、オンラインで改めて退団及び移籍の記者会見を開き、心境を語った。来月初旬に開幕する新シーズンに向けて間もなく現地入りする。ロストフの本拠地ロストフアリーナは、サッカーの2018年W杯ロシア大会で日本がベルギーに逆転負けし、初の8強入りを逃した舞台。橋本は“ロストフの悲劇”の地で「僕が“ロストフの奇跡”を起こせるように頑張りたい」と意気込みを語った。
  ◇  ◇  ◇
 旅立ちの時を迎え、橋本は期待に胸を膨らませた。前夜の18日にFC東京でのラストマッチとなる浦和戦にフル出場し、2―0で勝利を飾った。試合後に行われた壮行会では感極まる場面もあった。その試合から一夜明け「東京でやり残したことはあるけど、また新しい戦いが始まるなという気持ちです」と語った。
 アカデミー(下部組織)からトップチーム昇格を果たした時から漠然と持っていた海外挑戦への夢。昨年3月に初めて日本代表に招集され「タフだと感じた」という海外組と触れ合ったことで、それは明確な目標へと変わった。
 「Jリーグの環境とは異なり、困難がたくさんあると聞いた。僕にはそういう困難が(さらなる成長には)必要だと思ったし、それを乗り越えて強くなれると感じた」
 振り返れば、いくつもの「壁」があった。決して右肩上がりでここまで来たわけではない。8年前に突然言い渡された、当時J2の熊本への期限付き移籍は「片道切符になるかもしれないという恐怖と隣り合わせで、行きの飛行機で泣きましたからね」。その武者修行を終え、東京に復帰した後も紅白戦にすら出場できない日々を過ごした。周囲にバカにされながら基礎中の基礎から学び直し、地道な努力で日本代表まで上り詰めた。
 「(日本代表として)W杯で活躍するためには厳しい環境に身を置かないといけない。(欧州)チャンピオンズリーグに出るのも夢。そこを目指すことで成長できる」
 曲がりくねった道を歩んできた男は「年齢的にもラストチャンス」と決断した。新天地では再び“逆境”が待っている。しかし、その固く握りしめた「拳」には多くの希望も詰まっている。

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