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凡打が勝敗分ける伏線に…“同じ失敗繰り返さない男”阪神・サンズ 狙われた中日・大野雄のツーシーム

2020年7月18日 11時23分

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3回裏1死二、三塁、右中間に2点二塁打を放つサンズ。捕手木下拓

3回裏1死二、三塁、右中間に2点二塁打を放つサンズ。捕手木下拓

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇17日 阪神4-1中日(甲子園)
 118球目を糸原に打たれ、大野雄はサンズとの4度目の対戦を前に降板した。そこまでの3打席、結果球はすべてツーシームだった。1回は134キロを引っかけて三ゴロ。この1球が勝敗を分ける打席の伏線となる。
 「日本向きの選手ですよ。ドラゴンズは要注意です」。阪神が獲得を決めたとき、僕にこう教えてくれたのは、いつものようにサムスンライオンズの落合英二2軍監督である。サンズは2018年途中からネクセン(19年はキウムに球団名変更)でプレーした。「要注意」と評したのは、昨季の打点王だからではない。投手出身らしく、サンズがどんな球をどう打ってきたかを観察していたからだ。
 簡単に言えば同じ失敗を繰り返さない。前の打席でやられた球を、次の打席では違うアプローチで狙い、前の打席で打った球は、次の打席では捨ててくる。3回は失策で1点を失ってなお1死二、三塁。3ボールからの136キロを狙われた。このカウントで外国人が振ってくるのは珍しくない。危ないのは速球系。ツーシームでカウントを取ろうとしたバッテリーは、対外国人の教科書通り。ただ、サンズは例外だった。引っかけた1回の凡打を反省し、右方向に打ち返された。
 「得点圏にランナーがいたし、最低でも外野まで飛ばすことのできるボールを待っていたよ。結果的に2人ともホームにかえすことができてよかった」。少なくとも犠飛を…。彼が思い描いた球が、恐らくツーシームだった。右中間への二塁打で追加された2点は、今の中日には岩のように重かった。
 救いは5回の空振り三振。「サンズの法則」ならスライダーが危ない。だが、バッテリーはストレートで押し、フルカウントからの138キロでやり返した。エースで落とした第1戦。せめて後輩たち(勝野、梅津)の指針となればいいのだが…。
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