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少ないデータに賭け薄氷の逃げ切り…吉と出た“左腕攻略に左4人” 中日・与田監督「スコアラーも一体に」

2020年7月16日 11時08分

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中日15日のスタメン

中日15日のスタメン

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇15日 中日2-1DeNA(ナゴヤドーム)
 薄氷の逃げ切り。3回に挙げた2点は、大島の右中間二塁打と溝脇の内野安打でつくった好機を、ビシエドがモノにした。6回は井領と京田の連打で浜口をマウンドから退けた。この試合のポイントは「いかに浜口から点を取るか」。それを与田監督は左打者に託した。
  「毎試合スコアラーと相談していきながら、データも当然重視していますし、選手もいろいろ考えながらやってくれている。スコアラーも一体となって挑んでいるのがいい形になったと思う」
 数値と決断。その事情を与田監督が説明した。二塁で溝脇、右翼に井領。相手投手にかかわらず先発する大島、京田と合わせ、4人の左を並べた。左腕の浜口に左打者。その根拠は浜口の被打率にある。右打者の2割2分2厘に対し、左は3割4分6厘(この試合開始前時点)と跳ね上がる。
 一般には「左対左」は投手有利とされる。ところが、浜口はルーキーイヤーの2017、18年と被打率は左の方が悪かった。右打者には有効にチェンジアップを使えるが、左にはほとんど使えなかったからだ。球種が一つ減る左打者は対策を立てやすい。しかし、昨季はその課題を克服。左にもチェンジアップを投げられるようになり、3年目にして左右の得意、不得意が逆転した。
 つまり、浜口攻略には左打者という根拠は、すでに消滅しているのだが、中日は通常のオーダーで臨んだ前回の対戦(6月23日)で、10安打のうち6本を左打者(14打数)が打った。浜口は今季4試合目。まだサンプルは少なく、この試合を除けば左打者の優位性もかすむのだが、慢性的な得点力不足にあえぐ中日は、その少ないデータに賭けたのだ。
 この日もビシエド(2本)以外の安打は左打者。2点では打ち崩したとは言えないが、左を並べた決断は吉と出た。目まぐるしく入れ替わる打線は苦闘の象徴だが、26人で戦う証明でもある。
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