<EYES> エッセイスト 小島慶子 部活や塾なくのびのび

2020年7月16日 05時00分 (7月16日 10時13分更新)
 オーストラリアの学校には、部活動がありません。吹奏楽などは学校で練習しますが、スポーツはそれぞれ、地元のクラブに入ります。
 長男は中学でラクロス、次男は小学校でサッカーのクラブに入りました。週2回ほどの練習と、週末の試合は毎回、親が車で送ります。長男と次男の送迎が重なることもあり、大忙し。親は「今日はうちが」「今度はうちが」と打ち合わせ、子どもたちを集めて乗せて行きます。
 次男が入ったクラブは強豪チーム。ある日、彼は「サッカーではプロになれないと思う。やめて、勉強する」と宣言。ただ、オーストラリアには日本のような中学受験はありません。私立は申し込み順で、親が卒業生か、きょうだいが在籍しているか、などが考慮されます。どうしても入れたい人は、うんと小さい時から申し込むそうです。
 一方、学力選考があるのは公立校の成績優秀者コース「GATE(Gifted And Talented Education)」。成績順にいくつかのGATEコースのある学校に振り分けられます。
 小学校低学年から進学塾に通うことはなく、6年生の3月ごろに行われる選抜試験に向けて1年前から週に数回、塾へ通う程度。長期休暇には数日間の講習もありますが、朝から缶詰めになることはありません。日本の過酷な中学受験を経験した私は、わが子を同じ目に遭わせたくなかったので、ほっとしました。
 中高は全て一貫校で、大学受験も日本に比べたらのんびりしています。部活や塾がない分、地元でスポーツを楽しんだり友達と過ごしたりする時間がたくさん持てます。根性論や集団主義もありません。大変なのは、送り迎えでてんてこ舞いの親たち。車社会ならではの苦労です。

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