出荷作業 施設利用者が活躍 農福連携 黒部市仲介で2例目

2020年7月16日 05時00分 (7月16日 05時03分更新)
従業員と一緒にネギの汚れを拭き取る森野裕太さん(左)=黒部市若栗の林農産で

従業員と一緒にネギの汚れを拭き取る森野裕太さん(左)=黒部市若栗の林農産で

  • 従業員と一緒にネギの汚れを拭き取る森野裕太さん(左)=黒部市若栗の林農産で

ネギの汚れ落とし、箱詰め


 黒部市岡の指定障害福祉サービス事業所「せせらぎハウス黒部」の利用者が十四日から、同市若栗の林農産でネギの出荷作業に携わっている。農業側の「人手不足の解消」、福祉側の「就労へのステップ」という双方の希望が合致した「農福連携」を進めていく。(松本芳孝)
 施設の利用者二十七人中、十五人が作業を希望した。三人ずつ五班をつくり、持ち回りで週の前半と後半にネギの汚れ落とし、機械結束、箱詰め作業をする。作業時間は午前九時〜正午の三時間。ハウスのスタッフ一人が付き添う。期間は十二月上旬まで。
 林農産から人手不足の相談を受けた市がハウスを紹介した。ハウスと林農産は昨年十月から実施に向けて協議を進め、施設利用者は五月から結束機を借り、新聞紙を使って実際の作業の練習をしてきた。市が仲介した農福連携は二例目となる。
 最初の作業班となったのは知的障害がある森野裕太さん(26)と精神障害がある三十代の男女各一人。十五日、森野さんはネギの泥などの汚れを丁寧に拭き取った。他の二人は結束、箱詰め作業に励んだ。
 森野さんは「ネギは刺激臭があって大変だが、頑張っている。農業をやりたい」と話した。林農産の林幸治代表取締役(44)は「慣れてくれれば立派な戦力になる。今後も協力してやっていければいい」と三人の作業ぶりを見守った。
 ハウスのスタッフは「農作業は工程を分けやすいので利用者ができる作業を見つけられる。ハウスと違い、他の従業員もいるため、社会でのマナー、エチケットを覚えられる」と農福連携の長所を説明した。

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