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「ヤードと本体工事は一体」 知事、流域首長と再確認

2020年7月15日 05時00分 (12月27日 18時49分更新)
 リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、川勝平太知事は十四日の定例会見で、JR東海が着工を求めるヤード(作業基地)整備は「本体工事と一体」との認識で、改めて大井川流域十市町の首長と一致したと明らかにした。国土交通省の有識者会議は十六日午後、六週間ぶりに開かれることが決まった。
 川勝知事は十日、ヤードの坑口周辺や濁水処理設備などの整備を容認するよう求める国交省・藤田耕三次官と会談。「本体工事と一体。結論は出ている」として拒否した。川勝知事は会見で、再び現場の豪雨災害に触れ、「ヤードや作業道が崩れているのに(着工を)認めるのは机上の空論に等しい」と強調した。
 自民党の特別委員会が、リニア沿線の知事らの意見聴取を検討していることを問われ、知事は「どこへでも行く。ぜひ多くの人に(静岡の現状を)知ってもらいたい」と述べた。
 県は十三日に流域市町の首長とウェブ会議を開催。一部の首長から藤田次官の提案に理解を示す声も出ていたが、難波喬司副知事は「全員一致で『トンネル掘削と一体。そんなのは当たり前だ』となった」と説明した。なぜ一体とみなすのかは、「社会通念上、あるいは社会的に理解される判断」とした。
 藤田次官は知事との会談で再三、国交省の考えを市町の首長らに直接説明する機会を求めた。難波副知事は「(市町の間で)会う、条件付きで会う、会わないと三つに割れている。県としての中間的な見解を示したい」と語った。
 有識者会議は四、五、六月に一回ずつ開かれ、大井川の流量減少など、県とJRが対立する論点を整理している。 (広田和也)

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