【富山】飲食、観光、行事・・・ 掲示板投稿で電子ポイント

2020年7月15日 05時00分 (7月15日 11時27分更新)

富山第一銀 地方創生テーマの会合招待
地域通貨利用も視野

 富山第一銀行(富山市)が独自の電子ポイントを活用して地方創生に向けた取り組みを始めた。まず住民からさまざまな地域情報を募るインターネット掲示板を開設。投稿者にポイントを付与し、地方創生がテーマの会合で発言できる特典を用意した。地域経済の活性化のため、将来的に地域通貨や商店街のクーポン券などに用途を広げることも視野に入れている。(中平雄大)
 「県外の方にオススメしたい富山の観光スポットは?」「私のオススメは立山黒部アルペンルートです。ダムカレーとかカレーソフトとかグルメもありです」
 同行が一月に開設したネット掲示板「YOSEGAKI」には生活、飲食、観光、行事と身近な話題に関するカテゴリがあり、質問や回答の書き込みが続々と寄せられている。投稿一件につき、お礼として「感謝ポイント」が百ポイントもらえる仕組みだ。
 メールアドレスや性別などを登録すれば誰でも利用が可能で、書き込み数は六月末で約五百件。ポイントが多い人から、同行が地元自治体や経済団体と開催する地方創生の意見交換会に招待される。初回は今夏に富山県高岡市内で予定されている。
 感謝ポイントは同行が昨年、試験的に導入したデジタル通貨「ファーストバンクコイン」が基礎になっている。ネット上で複数のコンピューターが取引記録を管理する「ブロックチェーン技術」を活用して発行した。これまで行内の売店での買い物や行員間の送金に使ってきたが、銀行外へと仕組みを広げるには、自治体などとの連携が不可欠と考え、地方創生へ活用する方針に転換した。
 長谷聡・取締役デジタルイノベーション室長は「多くの市町村と地方創生に関する協定は結んできたが、ほとんど前に進んでいなかった」とし、収益には直結しないものの「地域の課題解決を通じて自治体との連携を深めたい」と話す。
 金融サービスとしての模索も続けていく。電子ポイントでは現在、高岡市の中川・大野支店内のイベントスペース「NomuLab(のむラボ)」で飲み物と交換することもできる。今後は地域通貨など、地元への消費還元につなげる仕組みも検討していくという。

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