熊本豪雨でバス水没 昨秋台風19号福島でも 

2020年7月14日 05時00分 (7月14日 05時01分更新) 会員限定
フロントガラスまで水に漬かったバス=4日、熊本県人吉市で(産交バス提供)

フロントガラスまで水に漬かったバス=4日、熊本県人吉市で(産交バス提供)

  • フロントガラスまで水に漬かったバス=4日、熊本県人吉市で(産交バス提供)
 熊本県南部の豪雨災害でバスの営業所が浸水し、二十五台が水没した。昨年の台風19号でも、福島県郡山市で車庫のバスが水没して運行に影響が出た。バスは地域の貴重な交通手段で、災害時も人や物の移動に欠かせない。大切な足を守る術(すべ)を考えた。(大野孝志)
 「バスが走れないので、お年寄りが病院に薬を取りに行けない。それが、一番の心配」。熊本県人吉市の産交バス人吉営業所の村口昭寛所長が語る。
 四日朝、営業所の南約二百五十メートルを流れる球磨(くま)川が氾濫。営業所は一・八メートル浸水した。止めてあった二十五台のバスはハンドルまで水没し、うち二十二台は廃車の可能性が高い。
 村口氏はこの日の午前六時ごろ、事務所で始発の出庫準備中、出勤した運転手から「足首まで水が来ている」と告げられた。まず、昨秋導入した新車の四台を五十センチほど高い従業員駐車場に移した。事務所に戻るときは、濁った水がひざの辺りまで。その十分ほど後、水は脚の付け根に達した。事務所二階に逃げるのがやっとだった。
 これまでは台風の前にバスを物陰に止めて強風を避けた程度で、水害に備えた避難計画はなかった。「計画があったとしても、実際に避難...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報