抗菌 ウルシ染めマスク 穴水の染色家・新谷さん 企画

2020年7月11日 05時00分 (7月11日 11時17分更新)
自然の風合いを生かした3色のウルシ染めマスク=穴水町宇加川の新谷工芸で

自然の風合いを生かした3色のウルシ染めマスク=穴水町宇加川の新谷工芸で

  • 自然の風合いを生かした3色のウルシ染めマスク=穴水町宇加川の新谷工芸で
  • ウルシ染めマスクの出来栄えを確認する新谷茂さん(右から2人目)や就労支援センターの利用者ら=穴水町宇加川の新谷工芸で

就労支援施設作る 手間暇かけ 自然の風合い


 輪島塗に使われる漆液を採取した後の廃材のウルシを材料に染め上げた「ウルシ染めマスク」が、登場した。穴水町宇加川の染色家、新谷茂さん(67)が企画。能登町宇出津の社会福祉法人「おおとり会」が染色、裁縫を手掛ける。自然の風合いが魅力で、新谷さんは「抗菌作用があり、日光による色あせも少ない」とPR。十五日から注文を受け付ける。(森本尚平)
 マスクは、通気性の良い麻布を染め上げ、裏地にはガーゼをミシンで縫い合わせた。黄、茶、緑の三色で、サイズはS、M、Lを用意した。
 草木染などを手掛ける染色家の新谷さんは以前から、廃材の輪島産ウルシを再利用した染め物作りに取り組んでいる。二年ほど前からは、煮出して液体を採ることでウルシ染めの材料となるチップ作りをおおとり会に依頼し、草木染の指導もしてきた。新型コロナウイルス感染拡大でおおとり会は三月ごろからマスクの手作りに取り組んでおり、今回の企画が実現した。
 おおとり会が運営する就労支援センターの利用者たちがマスク作りに励む。染めに使う液体は、ウルシチップの煮出しを三回繰り返し、染め上げにも五回の工程が必要と、とにかく手間がかかる。新谷さんは「自然の物は手間をかけた分良くなる。廃材ウルシの有効活用は、利用者の皆さんと一緒にやっていけることがたくさんある。今後もお付き合いしていきたい」と話す。職員の松村響さん(47)は「一つ一つ染めの色合いが異なり、利用者さんの個性が出たマスクに仕上がる。使ってもらい喜んでもらえればうれしい」と話す。
 いずれも税込みでSが七百五十円、Mが八百円、Lが八百五十円。二十日からは能登町役場隣のコンセールのと内、たびスタ店頭に並ぶ。(問)おおとり会0768(62)3105

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