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中能登移住 自慢の味届ける 料理人中田さん 移動販売へ

2020年7月10日 05時00分 (7月10日 10時45分更新)
中能登へ移住し移動販売を始める中田昌司さん=中能登町久江で

中能登へ移住し移動販売を始める中田昌司さん=中能登町久江で

キャンピングカーが相棒 地元野菜 素材に


 都市圏にある大手中華料理店やホテルなどで腕をふるってきた料理人、中田昌司さん(56)が、中能登町久江へ移住し、七月中旬に料理の移動販売を始める。能登地方で採れた新鮮な野菜を使った料理を手掛け、多くの人においしさを届ける。「お客さんが求めるものを料理で表現したい」。キャンピングカーを相棒に各地へ駆けつける。(稲垣達成)
 富山市生まれ。二十歳で料理の世界に飛び込み、名鉄トヤマホテル(現ホテルグランテラス富山)や中華料理店「東天紅」(東京都)などで計約二十年間、コックを務めた。「自分の店を持ちたい」と四十歳を前に独立。金沢市を拠点に移動販売をしたほか、同市で八年間カフェを経営した。
 カフェで提供していた料理は、自然栽培や無農薬で育てられた野菜を使用。その縁で、生産農家との付き合いが始まり、能登地方にも足を運ぶように。「一日中、ウグイスやキジが鳴いている。自然豊かで、可能性だらけだと思った」。知り合いのつてで、四月に中能登町へ移住した。
 好きな音楽に打ち込んだり、農家に転身したり。日々の生活に充実感をにじませる移住者を見て、思った。「好きなことを貫く人生。俺も、そんな生き方をしたい」。人口は少ないし、土地勘もない。でも、得意の料理を武器に能登で生きると決意した。
 今月中旬に始める移動販売では、提供する料理や販売場所などの具体案は計画中だが、移動販売で使うキャンピングカーを購入し、着々と準備を進めている。「これからどんなふうになっていくのか。楽しみしかない。ワクワクする」と胸を躍らせる。
 これまで以上に、生産農家に近い場所で料理を提供する。「種を植えるところから、口に入るまでが一つの商品。農家が何カ月もかけて大切に育てた野菜を使う。野菜がいいのだから、おいしくなるに決まっている」。ほほ笑みながら、力を込めた。

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