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ヤード整備容認を国交省提案 流域首長は戸惑いや慎重姿勢

2020年7月10日 05時00分 (12月27日 19時00分更新)
 リニア中央新幹線南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、国土交通省は九日、ヤード(作業基地)整備を容認するよう、県に提案した。藤田耕三事務次官が十日に来県し、川勝平太知事に直接説明するが、大井川流域市町の首長からは戸惑いや、慎重な姿勢がうかがえる。各首長のコメントは以下の通り。
 島田市・染谷絹代市長 当面、県の対応方針を待ちたい。
 掛川市・松井三郎市長 掛川市を含む大井川利水関係協議会は、窓口を県に一本化し、大井川の水問題に対応している。県が検討している段階で、市としてのコメントは差し控えたい。
 袋井市・原田英之市長 (坑口の整備などは)導水路トンネルや非常口トンネルのルートが決定していることが前提。有識者会議の結論を待つべきだ。
 御前崎市・柳沢重夫市長 川勝知事とJR東海の金子社長のトップ会談で、知事も主張されたように、有識者会議で議論が行われている中であり、「水資源に影響が出ない」という結論が出る前にヤード整備などに着手することは認めるわけにはいかない。今回の国交省の対応や提案を見る限り、JR東海や国交省が、流域住民の真の思いを本当に理解してくれているのか疑問を抱く。
 菊川市・太田順一市長 国交省からの提案については、これまでの経緯を踏まえ、意見交換をしていただきたい。流域市町の思いである水の重要性、自然環境の保全の必要性をあらためて国に申し入れてほしい。
 牧之原市・杉本基久雄市長 県の対策本部の対応を待ちたい。国交省は、有識者会議の結果、坑口の位置などに変更が必要になった場合は変更する前提だが、それによる工事費の増額は利用者負担額の増加につながる。有識者会議の結果により変更が見込まれる中での坑口工事実施は、既成事実をつくることになり、今後の有識者会議の結論に影響を及ぼす懸念がある。
 吉田町・田村典彦町長 今回の発表内容は、県の考え方を聞いているので、町としてコメントする立場にないと考える。
 川根本町・鈴木敏夫町長 現時点で話せることはない。県に任せて見守りたい。

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