国の「宿題」めど立たず 名古屋城天守解体事業

2020年7月10日 05時00分 (7月10日 10時24分更新) 会員限定
 名古屋城天守の木造復元に向けた天守解体事業で、名古屋市が文化庁から求められた四つの調査のうち二つが、六月末の目標時期が過ぎた現在も終了のめどが立っていない。新型コロナウイルスの影響や、城構内で起きた誤掘削事故など予期せぬ事態が続き、手続きが遅れたことが要因。国の「宿題」をクリアできない事態が長引けば、事実上延期した完成時期に再び影響する恐れも出てくる。 (水越直哉)

■終了はおろか

 市は昨年四月、木造復元事業全体から、現天守を解体する事業を切り離して文化庁の文化審議会に許可を申請。これに対し文化庁は同年九月、解体工事が現天守の石垣に及ぼす影響について四項目の追加調査を実施するよう市に求めた。
 四項目は(1)工事で一時的に埋め立てられる「内堀」の底と石垣の調査(2)作業台になる「御深井(おふけ)丸」の遺構調査(3)天守台石垣の膨らみ「はらみだし」下部の調査(4)天守台石垣の裏側にあるすき間の調査。いずれも事前の計画や事後の結果について、市が設置する有識者会議の了承を得る必要がある。
 このうち(3)は終了し、(4)も当初の予定通り今月二日の会議で計画の承認を受けた。しかし(1)と(2)につ...

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