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<揺らぐ二州の医療 コロナ渦の敦賀病院>(下)回復期医療後回しに

2020年7月10日 05時00分 (7月10日 05時00分更新)
新型コロナウイルスの影響で今期は赤字の可能性がある敦賀病院=敦賀市三島町1で

新型コロナウイルスの影響で今期は赤字の可能性がある敦賀病院=敦賀市三島町1で

  • 新型コロナウイルスの影響で今期は赤字の可能性がある敦賀病院=敦賀市三島町1で
  • 総合案内に掲げられた館内案内板。6、7階に設けた地域包括ケア病床が収支を改善させてきた=敦賀市三島町1で
 新型コロナウイルス感染拡大により、市立敦賀病院でも外来患者の受診控えが進んだ。今期は赤字の可能性が高い。敦賀病院は地方の医療機関としては珍しく二〇一〇年から十年間、黒字経営を続けてきた。高齢化が進む地域に合わせて、高齢者の回復期医療に力を入れてきたことが背景にある。しかし、新型コロナが回復期医療を揺るがし、経営を圧迫している。
 四月の医業収入は前年同月比で12・5%の減少。四、五月の医業収入は昨年と比べて一億五千万円落ちた。外来患者の受診控えに加えて、不急な手術、入院、人間ドックを延期や中止したこと、コロナ治療にかかる人件費が大きく響いた。
 新型コロナ感染拡大前の一九年度の収入は約七十億円で、二億九千万円の利益を出している。収入が五十五億円まで落ち込み、七億二千六百万円の単年度赤字だった〇六年度から、大きく好転させた。
 持病を持つ高齢者の症状を緩和したり、手術などで急性期を脱した患者にリハビリを施したりする回復期の医療への転換が功を奏した。
 医師たちは、疾病や外傷など急性発症した患者らを治療し、改善までを担う最先端の急性期医療に力を入れたがる。しかし、高齢化が進む二州地区では、急性期...

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