京大治験 アトピーのかゆみ軽減に43%の効果

2020年7月9日 16時00分 (7月9日 16時00分更新) 会員限定
 アトピー性皮膚炎の新薬「ネモリズマブ」の治験で、かゆみを軽減する効果が示せたと、京都大の椛島健治教授(皮膚科学)と製薬会社「マルホ」(大阪市)のチームが九日、発表した。マルホが今後、国に製造販売承認を申請する。
 治験には中等症から重症の十三歳以上の患者二百十五人が参加。ステロイド剤など既存の薬を使いながら、ネモリズマブを月一回注射するグループと、薬効のないダミーの薬を投与するグループで効果を比較した。
 最大のかゆさを百点として表現してもらうと、ダミーのグループでは四カ月後の点数が21%減にとどまったが、ネモリズマブのグループでは43%減った。湿疹や赤みも改善し、重大な副作用はなかったとした。
 アトピーのかゆみは免疫細胞が作るタンパク質「インターロイキン31」が神経細胞に結合して起きる。皮膚の炎症を抑える従来の薬と異なり、ネモリズマブは結合を阻止してかゆみの発生を抑える世界初の薬という。
 椛島教授は「今後は小学生にも適用できるか検証したい」と話した。成果は米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン電子版に掲載...

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