絵本原画の不思議な世界 安曇野ちひろ美術館でショーン・タンさんの作品展 

2020年7月9日 05時00分 (7月9日 12時19分更新) 会員限定
不思議な生き物が多く登場するタンさんの作品が並ぶ会場=松川村の安曇野ちひろ美術館で

不思議な生き物が多く登場するタンさんの作品が並ぶ会場=松川村の安曇野ちひろ美術館で

  • 不思議な生き物が多く登場するタンさんの作品が並ぶ会場=松川村の安曇野ちひろ美術館で
  • タンさんのアトリエを再現した展示=松川村の安曇野ちひろ美術館で
 オーストラリアの世界的イラストレーターで絵本作家ショーン・タンさんの作品展が、松川村の安曇野ちひろ美術館で開かれている。変わった生き物が多く登場する不思議な世界は、初めてでもどこか懐かしさを感じさせる。8月30日まで。 (日下部弘太)
 絵本の原画を中心に百点を並べた。アトリエを再現した展示や、本人が創作について語ったインタビュー映像もある。
 移民がテーマの代表作「アライバル」は、原画十一点や絵コンテ、スケッチを出品。家族を置いて別の土地に渡った主人公の男性が、不安や葛藤を抱えながら移住先になじんでいく物語で、文章を使わず細密な鉛筆画だけで表現した。
 タンさんも中国人の父親が移民。マレーシアからオーストラリアに留学し、そのまま住み着いた。表紙裏に描かれたさまざまな民族の顔の中には、幼い頃のタンさんがいる。主人公が部屋で出合う生き物はタンさんが飼っていたオウムがモチーフになったことなど、五年を費やした制作過程も紹介した。
 二〇一八年に出版され、現在邦訳中の絵本「内なる町から来た話」は、人間を訴える熊、空を泳ぐ魚など、色とりどりの原画に社会への警鐘も込めた。絵本以外で街の風景を描いた小品も...

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