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ダウン症の人 肥満予防を 健康教室で食事の仕方を助言

2020年7月8日 05時00分 (7月8日 10時20分更新)
五省会の言語聴覚士から健康管理法について学ぶ参加者=富山市蜷川の市障害者福祉プラザで

五省会の言語聴覚士から健康管理法について学ぶ参加者=富山市蜷川の市障害者福祉プラザで

日本協会支部と五省会が共催


 日本ダウン症協会富山支部(富山市)は、ダウン症の人の肥満を予防する健康教室を特定医療法人財団五省会(同)と共同で始めた。全国的にも珍しい取り組みといい、ダウン症に適した健康管理の方法などを共有し、健やかな生活を送れるよう支援する。(山岸弓華)
 支部は昨年から、三十代以上のダウン症の子を持つ親を対象とした集まりを開いていた。持病の治療法などダウン症特有の課題について話し合ってきたが、その中で特に目立ったのは肥満に関する悩みだった。
 協会によると、ダウン症がある人は白米など炭水化物を含む食材を好む傾向がある一方、運動を苦手とする場合が多い。肥満による生活習慣病のリスクを減らし、健康寿命を延ばそうと、市内で病院や介護老人保健施設を運営している五省会と共同で教室を開くことにした。
 初回の教室は五日、富山市障害者福祉プラザであり、ダウン症の人と保護者ら十人が参加した。講師として五省会の栄養士と言語聴覚士が登壇。ガムを使って咀嚼(そしゃく)力を調べ、栄養が体内で分解される仕組みを説明した。「かむ回数を増やすと満腹感が出やすい」と食事の仕方も助言した。
 参加者同士で普段の料理の献立を紹介し合う場面もあり、「野菜をいっぱい取れるようにしている」「ご飯を食べ過ぎないよう、おわんを小さくしている」と各家庭の工夫を共有した。
 参加したダウン症の娘を持つ西部博代さん=南砺市=は「本人の運動量が少なく、健康管理に悩んでいた。栄養に関する具体的な知識を得られたので、これから生かしたい」と話した。
 支部長の上原公子さん(65)は「参考になってくれたようでよかった。ダウン症がある人自身も、食事に対する意識を高めていってもらえれば」と話した。教室は年内にあと三、四回開催する予定。

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