女子レスリング重量級有望株の寺本 憧れは同郷・三重出身の土性

2020年7月7日 21時59分

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同じ三重県出身の土性が憧れと語る寺本

同じ三重県出身の土性が憧れと語る寺本

  • 同じ三重県出身の土性が憧れと語る寺本
 層が薄いとされる女子レスリング重量級にあって、将来楽しみな有望株だ。岐阜・中京高3年の寺本鈴(17)。2年時の全国高校総体(インターハイ)68キロ級で優勝し、初出場した昨年12月の全日本選手権(65キロ級)では4位に食い込んだ。憧れの存在と語る同じ三重県出身でリオデジャネイロ五輪金メダリストの土性沙羅(25)=東新住建=の背中を追いかけ、第一線での活躍を夢見ている。
 格闘技が天職なのだろう。幼少期に始めたレスリングと並行し、ラグビー、柔道、相撲と、激しいスポーツばかりを経験してきた。寺本は「いろんなスポーツに興味があった。ラグビーはタックルを決めたときに気持ちよかった」と笑う。高校トップの女子レスラーとなったのは、半ば必然だったのかもしれない。
 闘志とクレバーさを兼ね備えている。昨夏のインターハイ決勝では、タックルを仕掛けてくる相手を見極め、体を入れ替えてポイントを重ねた。「相手の試合を見てタックルにくるのはわかっていた。つぶして(バックに)回ればいいなと」。確かな戦略眼で、6―4の競り合いを制した。
 初出場した12月の全日本選手権でも足跡を残した。大学生から白星を奪い、昨年世界選手権代表の類家直美(20)=至学館大=にも終盤まで善戦。最終的にはテクニカルフォール負けしたものの、「負けたのは圧倒的なパワー不足。技術的には差を感じなかった」と手応えを得た。
 今年は連覇を狙ったインターハイが中止に。寺本は「試合が次々となくなって、何を目標にしていいのかと思った」と一時は落胆したが、「アスリートの方々が発信している姿を見て、私もクヨクヨしてはいられないと思った」と前向きに。
 現在は、類家戦で突きつけられた「力不足」の解消に注力。筋トレに励み、練習ではパワーに勝る男子大学生を相手にしている。「私に足りないものを男子選手は持っている。今年の全日本ではメダル(3位以内)を取りたい」。昨年4位からのステップアップへ意欲満々だ。
 憧れは同じ重量級の土性だ。「沙羅さんは小柄だけど力と技術で金メダルを取った。あの人みたいになりたい。私にとって五輪は目標として大きすぎる。まず大学で活躍して、花を咲かせたい」。いつかは土性のように―。一歩一歩前へ進む。
▼寺本鈴(てらもと・りん) 2002(平成14)年11月17日生まれ、三重県四日市市出身の17歳。身長165センチ。65キロ級。3歳でレスリングを始め、2017年全国中学生選手権は2位。岐阜・中京高へ進み、18年はインターハイ2位、世界カデット選手権でも3位に入った。19年はインターハイで優勝した。
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