ベッツがプライス出場辞退「全面的に支持」「プレーすることに疑問」新・安全対策マニュアル後トラブル続出の大リーグ[AKI猪瀬コラム]

2020年7月7日 21時24分

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紅白戦前、国歌を聞くマスク姿のドジャース・ロバーツ監督(AP)

紅白戦前、国歌を聞くマスク姿のドジャース・ロバーツ監督(AP)

  • 紅白戦前、国歌を聞くマスク姿のドジャース・ロバーツ監督(AP)
  • マスク姿で打撃練習をするパドレスのタティス(AP)
 「サマー・キャンプ」が始まり、レギュラーシーズンのスケジュールも確定しました。いよいよ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中、誰も何も予想できない2020年のシーズンが始まります。
  101ページに及ぶ、新しい「安全対策マニュアル」を制作した大リーグ機構ですが、早くもトラブルが発生しています。今季、選手たちは1日おきに新型コロナウイルスの感染検査を義務づけられており、その検査結果は48時間以内に球団に通知されることになっていますが、72時間以上検査結果が届かない事例が続発。その結果、ナショナルズ、アストロズ、カージナルスは「選手やスタッフの安全が担保できない」と、7月6日の「サマー・キャンプ」を急きょ中止にしました。
 これに対して大リーグ機構は「検査体制は順調に機能しているが、検体の輸送が週末になり、遅延が発生した。今後は、このような問題が発生するとは考えていない」と、声明文を発表しました。このトラブルが直接的な原因ではありませんが、先週に引き続き、今季を辞退する選手や新型コロナウイルスに罹患(りかん)した選手が続出しています。
 ドジャースにトレード移籍したスーパースターのベッツは、ともに移籍したプライスのシーズン辞退を「全面的に支持する」と語り、自身については「開幕に向けて例年通りの準備を完璧に行っている。しかし、今回のようなトラブルがあると、プレーすることに疑問を感じる」としています。エンゼルスのトラウトも、自身の周辺の環境が急速に悪化した場合は、辞退を考えているといいます。合意なき強行開催を選択したマンフレッド・コミッショナーには、「安全対策マニュアル」が「絵に描いた餅」にならないよう、選手が安心してプレーできる環境を一日でも早く確立してほしいです。
 現地7月23日、ナショナルズ―ヤンキース、ドジャース―ジャイアンツの対戦から「究極の短距離走シーズン」が始まります。(大リーグ・アナリスト)

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