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コロナ禍を逆手に体重9キロ増で飛距離360ヤード超 異次元パワーのデシャンボーにマキロイは増量「ノー」【武川玲子コラム】

2020年7月7日 21時12分

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ロケットモーゲージ・クラシックを制したブライソン・デシャンボー(AP)

ロケットモーゲージ・クラシックを制したブライソン・デシャンボー(AP)

 パワーゴルフのたどり着く先は。
 ツアー再開4戦目、先週のロケットモーゲージ・クラシックは、パワーアップした26歳のブライソン・デシャンボー(米国)が制した。3カ月のツアー休止中に体重を約9キロ増やす肉体改造に成功し、大幅に飛距離を伸ばした。
 「新しい体で新しいゲーム」
 本人がそう言うように、異次元のプレーを披露した。最終日の平均飛距離は360ヤードを超え、断トツの1位。オールドスタイルのコースで知られる会場のデトロイトGCは距離が短い。ドライバーで飛ばして、あとは短いアイアンでピンにつけるゴルフにミドルアイアンは必要なかった。
 「人は努力すれば望むものが手に入ると証明できた。一般のゴルファーにもいいインスピレーションが与えられる」。自分で築いた新しいゲームに胸を張った今大会は、新デシャンボー誕生の瞬間でもあった。
 不安なのはこれからだ。デシャンボーを追いかけて、飛距離を求める選手がどんどん増えるかもしれない。それでなくとも、現在は用具の技術革新により飛びすぎるクラブやボールを問題視し、規制強化を求める声もある。
 「デシャンボーのように飛距離を求めて、体重を10キロ増やす気はあるか」と問われる選手が多かったのも致し方ない。ロリー・マキロイ(英国)は「体はバランスが大事」と自身はノーと言うが、「もっと体を鍛える選手が増えるだろう」と予想する。
 今大会のデシャンボーは平均パット数も1位だったから、飛距離だけで勝ったわけではない。それでも、飛距離が脅威であることをあらためて証明した。果たしてこの強さは続くのか、大いに興味深い。(全米ゴルフ記者協会会員)
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