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コロナ、考古学発掘に影響も 中井均・滋賀県立大教授に聞く

2020年7月7日 05時00分 (7月7日 05時00分更新)
「発掘の成果を国民に還元できるチャンスは増えるかも」と話す中井教授=彦根市の県立大で

「発掘の成果を国民に還元できるチャンスは増えるかも」と話す中井教授=彦根市の県立大で

 新型コロナウイルス感染症は考古学にも影響を与えた。大学などが主導する発掘現場では、これまでのように学生が合宿形式で泊まり込むことができず、調査が頓挫する恐れも出てきている。こうした中、中近世の城郭研究第一人者の中井均県立大教授は「今こそ考古学の成果を国民に還元すべきだ」と力を込める。 (増村光俊)
 新型コロナウイルスの影響はどのようなものですか。
 全国的には、発掘の九割は開発に伴う事前の調査。これはストップするわけにはいかない。開発と表裏一体だから、調査ができないと開発もできなくなる。そういう意味では発掘調査は今も進んでいる。現場で問題になるのは、“密”を避けなくてはいけないということだろう。発掘には高齢者の方も携わっている。人数を減らさないといけない。マスク着用による熱中症も怖い。そうなると発掘期間が延び、開発も遅れる、という問題が出てくる。遺跡破壊につながるので、調査をいいかげんにすることは許されない。また学会や研究会はほぼすべて延期か中止。成果を議論する場はない。
 私の研究室では、岐阜県可児市と協力して美濃金山城跡の発掘をしている。三年目で今年が最後の年になるが、発掘調査ができ...

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