香港民主派の著書、図書館で閲覧停止 国安法受け検閲

2020年7月6日 13時13分 (7月6日 13時13分更新) 会員限定
 【北京=坪井千隼】中国政府が香港の行政や司法に介入する「香港国家安全維持法(国安法)」の施行を受け、香港の公立図書館は民主活動家の黄之鋒(こうしほう)氏らの著作の閲覧、貸し出しを停止した。香港紙「リンゴ日報」が報じた。
 同紙が公立図書館の蔵書サイトで確認したところ、四日時点で黄氏の「我不是英雄(私は英雄ではない)」や、著名作家の陳雲(ちんうん)氏が香港の高度な自治について論じた「香港城邦論」など、少なくとも九点の書籍について、香港の全公立図書館で閲覧、貸し出しが停止となっていた。図書館側の説明によると、書籍の内容について国安法上の問題があるかどうか検閲中だという。各図書館の蔵書数は計四百冊以上に上る。
 黄氏はフェイスブックで「白色テロ(権力側による弾圧)が広がり、国安法が言論統制の道具になっている」と批判。極端な言論統制が敷かれた架空の社会を舞台にした日本の小説「図書館戦争」になぞらえ、「『図書館戦争』のようなことが香港で起きている」と訴えた。

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