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夏の県高校野球 投打の注目選手

2020年7月6日 05時00分 (7月6日 10時40分更新)
 11日に開幕する県高校野球大会(夏季)。頂点を狙う48校43チームの中から、「最後の夏」に懸ける投打の注目選手を紹介する。(小坂亮太)

◇「星稜にリベンジぶれず」 高田竜星投手(遊学館)


「星稜を完封して優勝する」と決意を語る遊学館の高田竜星投手=金沢市錦町で


 この一年で増えた体重は十二キロ。体全体が見違えるほどに厚みを増した。「自分でもびっくりしています」。遊学館のエース高田竜星投手(三年)は笑みを浮かべる。きっかけは昨秋。「星稜を0点に抑えて倒す」という明確な目標ができ、心に火がついた。
 昨夏の石川大会準々決勝。星稜を相手に1−2と惜敗したが、三回途中から九回まで1安打無失点に抑えた。だが再び当たった秋の県大会準々決勝は、先発するも四回途中6失点。チームもコールド負けを喫した。
 「夏はたまたま相手の打線がつながらなかっただけ。秋が自分の本当の実力」と結果を受け止めた。
 筋肉痛になりやすく、けがが多いのが課題だった。改善のため冬場から春先まで週五回の筋力トレーニングに励み、背中や下半身を徹底的に鍛えた。間食も増やし、寝る前にしょうゆをつけた餅を頰張った。昨夏に六〇キロ台だった体重は今、七六キロある。
 投球フォームも歩幅を一歩縮め、下半身の力をボールに伝えられるよう修正。六月からの練習試合では、最速140キロ超の直球が終盤でも「ピュッといくようになった」。
 スライダーも球速が上がり、空振りが増加。完投しても次の日に疲れを感じにくくなった。
 甲子園大会はなくなったが、目標はぶれていない。「星稜に勝って優勝するだけ。完封して、大事なところでホームランを打てたら格好良い」。プロ野球選手という夢のためにも、自分の力で勝利を導く。

◇「走攻守でチームに貢献」 中津大和遊撃手(小松大谷)

「走攻守でチームを助ける」と意気込む小松大谷の中津大和遊撃手=小松市津波倉町で

 50メートル5秒8の俊足。打席では抜群のバットコントロールで広角に安打を量産し、長打力も備える。小松大谷の主将で不動の一番打者、中津大和遊撃手(三年)。他校の監督からも絶賛される県内屈指の好打者は「走攻守でチームを助けたい」と、昨夏あと一歩で逃した頂点を見据える。
 ミート力の高さは入学時からの武器。「当時の三年生より上だった」と西野貴裕監督。一年秋からは「長打も打てるように」とトップの位置を深くし、下半身主導の振りを追求した。
 成果は昨夏の石川大会で表れた。準決勝までの四試合で16打数12安打、打率七割五分と打ちまくった。
 だが星稜との決勝は、奥川恭伸投手(現プロ野球ヤクルト)の前に4打数無安打。コースを突く速球、鋭く曲がるスライダーに手も足も出ず「こういう投手を崩さないと全国には行けない」と自覚した。2−2の九回、相手が打った決勝の満塁本塁打に「一球の重み」も学んだ。
 主将に就き、背中で引っ張ることを意識してきた。自主練習では控えの選手を積極的に誘ってティーバッティングをする。朝は早くから、夜は遅くまで練習する選手が以前より増えた。
 甲子園の中止は悔しかったが、昨年の三年生から届いたメッセージ動画が心に響いた。「粘り強く。できることから一歩ずつ」。夏への思いは強くなった。「勝つために何が足りないのか、常に探してここまできた。先輩の思いをつなぎ、全員一丸で挑みたい」

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