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予測に限界、遅れた警告 豪雨500ミリに気象庁「まさか」

2020年7月5日 05時00分 (7月5日 05時01分更新)
 熊本県南部を襲った集中豪雨で、心肺停止の状態で見つかる人が多数に上った。雨は三日から降り始めたが、局地的な気象の予測には技術上の限界があり、気象庁は四日未明まで大雨特別警報を発表できなかった。先を見通し、注意報や警報の段階でいち早く避難を促す難しさがあらわになった。

■危険

 熊本県人吉市の自営業平澤ちえ子さん(52)は、実家一階の和室で畳が球磨(くま)川から流れ込んだ泥水に浮かんでいるのを見た。消防団の力を借りて八十代の母親を近くの寺に避難させたが、二匹の猫の面倒を見なければならなかった。
 自宅に戻ろうにもさらに雨脚が強まり、外に出ることに危険を感じるほどになった。その後、雨が落ち着き、家の外に出られたが「前日に特別警報が出たり、避難の呼び掛けがあったりすれば逃げられたかも」と感じたという。

■落胆

 三日午後、気象庁ホームページで公表されている降水短時間予報で、熊本県南部付近に赤紫色や赤、オレンジ、黄色の帯が表れていた。線状降水帯だ。一つの積乱雲の寿命は一時間程度だが、連続発生し、風に吹かれることで同じ場所に雨を降らせることで知られる。日本で発生する多くの豪雨は線状降水帯が原因と考える専...

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