<検証・日野町事件>(下) 「可能性話法」で塗り固め

2020年7月3日 05時00分 (7月6日 22時58分更新) 会員限定
事件現場とされた「ホームラン酒店」の店舗前で、阪原さんの自白状況について説明する支援者たち=2019年11月18日、日野町内で

事件現場とされた「ホームラン酒店」の店舗前で、阪原さんの自白状況について説明する支援者たち=2019年11月18日、日野町内で

  • 事件現場とされた「ホームラン酒店」の店舗前で、阪原さんの自白状況について説明する支援者たち=2019年11月18日、日野町内で
 大津地裁の第一次再審請求の棄却決定文(二〇〇六年、長井秀典裁判長)は、弁護側と検察側が争っていた二十五の論点について、大半で弁護側の主張を認めながらも、繰り返し「可能性」に言及して、主張を退ける「可能性話法」に終始していた。
 阪原弘さん=享年七十五=は、女性を殺害したほか二千円相当の価値の金庫などを奪ったとして、無期懲役刑に処せられた。阪原さんの捜査段階での自白では「(金庫内の)現金五万円を取った」とされたが、被害女性の親族らの証言によると、金庫は古銭や記念メダルの保管に使われていた。自白とこの証言は矛盾。原審は、五万円を奪った事実を認めていなかった。

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