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対極の2人、一気に激戦 棋風、歩み…「長考派」は共通

2020年7月2日 05時00分 (7月2日 05時02分更新)
第61期王位戦(中日新聞社主催)7番勝負の第1局で、初日の戦いを終え、立会人の谷川浩司九段(手前)に封じ手を渡す木村王位(右)。左は藤井七段=1日夕、愛知県豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋で(吉岡広喜撮影)

第61期王位戦(中日新聞社主催)7番勝負の第1局で、初日の戦いを終え、立会人の谷川浩司九段(手前)に封じ手を渡す木村王位(右)。左は藤井七段=1日夕、愛知県豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋で(吉岡広喜撮影)

  • 第61期王位戦(中日新聞社主催)7番勝負の第1局で、初日の戦いを終え、立会人の谷川浩司九段(手前)に封じ手を渡す木村王位(右)。左は藤井七段=1日夕、愛知県豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋で(吉岡広喜撮影)
 史上最年長で初タイトルを獲得した木村王位と、史上最年少で初タイトルを目指す藤井七段。両棋士は、対極ともいえる道を歩んできた。
 木村王位は棋士養成機関「奨励会」で苦労した。半年かけて行われ、上位二人がプロ(四段)になれる「三段リーグ」を抜けるのに十三期、六年半を要した。二十六歳で強制退会という「年齢制限」が迫り、当時の心境を「誕生日の来るのが怖かった」と語る。
 藤井七段は、この難関をわずか一期で突破した。史上最年少の十四歳二カ月でプロ入りし、無敗のまま歴代最多の二十九連勝を達成。報道陣に囲まれても「記録は意識せず、一局一局指したい」と平然と語った。
 プロ入り後も、木村王位はタイトル戦の登場、そして獲得までが長かった。六回の挑戦失敗を経て昨年ようやく王位を奪取し、感無量の涙を流した。藤井七段が次々と最年少記録を更新しているのとは対照的だ。
 棋風も大きく異なる。木村王位は、積み重ねた苦労の時期に受け(守り)の技術を磨き「受け師」の異名がある。ただ守備を固めるのではなく、攻めてきた相手の駒をたたく「攻める受け」が身上だ。木村王位の印象を聞かれた藤井七段は「攻めにおいても非常に積極的で力強い」...

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