<支え合う 介護保険20年>認知症夫の退院推奨も乏しい支援

2020年7月1日 05時00分 (7月1日 05時02分更新) 会員限定
認知症の夫が入院中の女性は、長年在宅介護を担い、日記も残してきた=岐阜県内で

認知症の夫が入院中の女性は、長年在宅介護を担い、日記も残してきた=岐阜県内で

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 認知症の夫の退院を病院から推奨されているが、在宅介護をする自信はなく、入所施設も見つからない−。老老介護を担ってきた読者の女性からそんな悩みの投書が届いた。国は医療の場である病院から、患者を在宅へと移行させようとしている中、退院時の支援の難しさが浮き彫りになっている。 (細川暁子)
 「退院後、夫はどこに行けばいいのか」。岐阜県の女性(72)は頭を抱える。
 八年前に認知症と診断された夫(82)は症状がひどく、昨年十二月から県内の精神科の病院に入院。今年三月下旬に病院のソーシャルワーカーから電話で、退院を勧められた。だが、退院後どうしたらいいのか、説明はなく、ソーシャルワーカーが夫の在宅介護の計画をするケアマネジャー(ケアマネ)に連絡しても、つながらないという。
 夫は要介護4。入院前は、週二回のデイサービスと、定期的な訪問診療を受けながら、女性が一人で介護していた。昨夏から徘徊(はいかい)の症状が出て、女性が追い掛けて連れ戻す日々。医師から処方された抗精神病薬を飲むと、今度は呼び掛けても反応しなくなった。階段の上り下りや服の脱ぎ着もできず、トイレの排せつも女性が手伝うように。体重七五キロ...

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