女子大生が1月警察に相談 沼津殺人

2020年6月30日 05時00分 (6月30日 05時01分更新)

◆容疑者、授業で接点か

堀藍容疑者

 静岡県沼津市の路上で近くに住む女子大学生山田未来さん(19)が刃物で刺され死亡した事件で、沼津署は二十九日、山田さんが一月、同署に相談をしていたと明らかにした。事件では殺人未遂容疑で男が現行犯逮捕された。沼津署は「プライバシーを考慮し相談内容は明かせない。男の名前は出ていなかった」としているが、事件との関連を捜査する。
 沼津署は同日、逮捕した男について、同県三島市壱町田、大学生堀藍容疑者(20)と確認したと明らかにし、殺人容疑で送検した。
 山田さんと堀容疑者がいずれも三島市にある日本大国際関係学部に通っていたことも複数の同級生への取材で判明。沼津署は授業などで接点があった可能性もあるとみて調べている。
 署は、山田さんの相談や周辺の調べの中で「堀容疑者の名前は出ていなかった。相談は一回きりで、一月中に山田さんに防犯指導を行った」としている。
 事件は二十七日午後一時二十分ごろ発生。山田さんは沼津市西浦久連の自宅近くの路上で男に刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。同署は二十九日、司法解剖の結果、死因は失血死と発表。背中などに複数の傷があった。
 近所の男性によると、午後一時すぎに山田さん宅周辺で、黒っぽい服を着た男がスマートフォンを操作しながら周囲を見回して歩いていた。広い通りまで出て行くこともあった。男性はその後、自宅近くまで戻ってきた山田さんも見たという。
 この男が堀容疑者とみられ、沼津署は、自宅から約二・五キロ離れたコンビニで午後一時ごろまでアルバイトをしていた山田さんの帰りを待ち伏せしていたとみて調べている。

◆「無口でおとなしい」容疑者知人

 「無口でおとなしい」「変わっている」。殺人容疑で送検された三島市の大学生堀藍容疑者。高校や大学の知人は驚きを隠せない様子で印象を語った。
 高校時代の同級生の男性(20)によると、堀容疑者は山梨県内の中学を卒業した後、茨城県内の私立高校へ。二〇一九年に卒業し三島市の大学に進学していた。中学では野球部だったが、高校では英語部に所属。「おとなしい人で、事件を起こすようには見えなかった」という。
 一方、同じ大学の二十代男性によると、堀容疑者は大学で外国人に日本語を教えるボランティアの部活動に入っていた。男性は「何を考えているか分からない変わり者で、孤立気味だった。女子へのセクハラ行為が問題視されたことがあった」と話す。
 五月に学生が開いたオンライン飲み会では、堀容疑者が一言も話さなかったため、「何かあったのかと思った」という。男性は「身近な人が大事件の容疑者として逮捕され怖い。被害者との関係も分からず、なぜこんなことになったのか、経緯が知りたい」とうつむいた。

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