呼吸器事件で滋賀県警本部長が初めて謝罪 県議会で答弁

2020年6月29日 22時46分 (6月29日 22時53分更新)
 2003年に滋賀県東近江市の病院で男性が死亡したことを巡る冤罪事件「呼吸器事件」で、県警の滝沢依子本部長は29日、再審無罪判決が確定した元看護助手の西山美香さん(40)に対し、「結果として大きなご負担をおかけし、大変申し訳ない気持ちであり、その心中をお察しすると言葉もない」と述べた。県警本部長が公の場で謝罪したのは初めて。
 県議会本会議の代表質問に対する答弁。滝沢本部長は再審無罪判決に至る過程について「確定審と再審公判で証拠の評価が異なった」としつつ、取り調べ適正化の取り組みなどに触れ、「判決において言及されたことを真摯に受け止め、各種教養や巡回指導などを図る。捜査指揮の面でも被疑者の供述と客観証拠や捜査結果が符合するかなど詳細に検討し、チェック機能の強化に努める」と話した。
 西山さんは本紙の取材に「これまで謝罪の言葉はなかったので、びっくりした。謝罪は受け止めたいが、(うその自白に導いた)取り調べなど当時の捜査過程の検証結果を聞きたい」と話した。
 西山さんは東近江市の湖東記念病院で、男性患者の呼吸器を外して殺害したとして、殺人罪で懲役12年の判決を受け、服役。今年3月31日、大津地裁の再審公判で無罪判決が言い渡され、確定した。
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