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「もう勝てないかなと思った時も」5年ぶりVの渡辺彩香が涙…リオ五輪逃してゴルフに「迷い」

2020年6月29日 18時09分

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5年ぶりの優勝を決めてガッツポーズする渡辺彩香(ゲッティ/JLPGA提供)

5年ぶりの優勝を決めてガッツポーズする渡辺彩香(ゲッティ/JLPGA提供)

◇29日 日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミン・カップ最終日(千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 約4カ月遅れで開幕を迎えた国内女子ゴルフプロツアー開幕戦を制した渡辺彩香(26)=大東建託=は、5年ぶりの勝利に涙を流した。
 「もう勝てないかなと思った時もあったけど、開幕戦で勝ててうれしい」
 豪快なドライバーショットを武器にツアー3勝を挙げたが、2016年のリオ五輪の代表争いを境に不調に陥った。同五輪選考締め切り直前の全米女子オープン。最終ホールで池に落とすダブルボギーを喫し、わずかの差で五輪切符が手からこぼれ落ちた。
 「リオを逃した悔しさから、自分に足りないところばかりが見えてしまい、迷いにつながった」
 本来の球筋はフェードだったが、ドロー打ちに取り組んだ時期もあった。次第にフォームを崩していった。一昨年、昨年は持ち味のドライバーを気持ち良く振れずに、最も苦しんだという。
 吹っ切れたのは昨年の夏だった。
 「私はフェードじゃないとだめなんだ。フェードを打っていた時が一番気持ち良くゴルフをしていた」
 覚悟を決めて、今オフはどんな状況でも右に曲げるドライバーのフェード習得に力を入れた。そして、仕上がった状態で今大会に臨んでいた。それでも「ガツガツやっても空回りするだけ」。無観客の中、72ホールを穏やかな気持ちで回ろうと意識してプレーした。
 「そこ(プレーオフ)で初めて優勝したいという意識が出た」
 優勝を決めた直後、苦しい時期もずっとそばで支えてくれたキャディーの涙を見て、自身もあふれ出るものを止められなかった。
 「ゴルフをやめようと思ったことはなかった。支えてくれたチーム、家族、ファンのためにも、もう少し頑張っている姿を見せたい」
 その思いが5年ぶりの戴冠を引き寄せた。

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