井山天元が最終局制して5連覇 名誉天元に
2019年12月19日 11時30分 (5月27日 03時48分更新)
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囲碁の第四十五期天元戦五番勝負(中日新聞社主催)の第五局は十八日午前九時から徳島市の徳島グランヴィリオホテルで打たれ、午後五時三十六分、井山裕太天元(30)=棋聖、本因坊=が挑戦者の許家元八段(21)に二百三十四手までで白番中押し勝ちし、対戦成績三勝二敗で五連覇を達成、名誉天元の称号を得た。
井山は二年連続でフルセットを制し、天元獲得は通算八期に。また名誉称号は本因坊、碁聖、棋聖に加えて四つ目となり、歴代の単独最多となった。今年は四月に十段、十一月には王座を失い、五冠から三冠に後退していたが、天元を防衛して踏みとどまった。
許は、天元獲得の最年少記録の更新がかかっていたが、一歩及ばなかった。
いやま・ゆうた 1989年、大阪府東大阪市生まれ。石井邦生九段門下。12歳でプロ入り。2016年に史上初の七冠同時制覇を果たし、17年に2度目の七冠同時制覇を達成。18年、将棋の羽生善治氏とともに国民栄誉賞を受賞。七大タイトルの通算獲得数は46期。
◆最終局は死闘に、井山が底力
死闘を制し、三冠を堅持-。十八日に徳島市で打たれた第四十五期天元戦五番勝負(中日新聞社主催)の最終第五局。井山裕太天元(...
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